「お家でできる」読み書きトレーニング【第1回(全3回)】

保護者の方とお話をするなかで、「読み書きが苦手」という相談は多く寄せられます。実際に学習障害の中でも「読む」「書く」に困難さが見られる割合は高いです。

 

「読む」「書く」のスタートはひらがなです。ひらがなの習得はその後の学習の土台となります。ここで大切なのは、「読む」につまずきがある場合とない場合では、「書く」のつまずきポイントが違う、ということです。そこを明確にすることで、より適切な支援が提示できます。まずは「読む」のつまずきがないかをチェックしましょう。

 

チェックポイントは次の5つです。

①   就学前からひらがなに興味を示さない

② ひらがなを覚えても逐次読み(まとまりで読めず、1字1字拾って読む)になる

③ 教科書や絵本の音読がたどたどしく、読み間違いが多い

④ 小さい「ゃ、ゅ、ょ、っ」などの特殊音節が正しく読めない

⑤ 自分で文章を読んでも、内容理解ができない

 

「読み」につまずきが見られる場合は「音韻処理の弱さ」、つまずきが見られない場合は「視覚情報処理の弱さ」が大きく関わってきます。まず、お子様の「読み方」に注意をして聞いてあげてください。

 

次回は「読む」につまずきが見られる場合のお家でできるトレーニング方法をご紹介します。